2011年9月7日水曜日

「葉酸」の摂取の仕方

葉酸摂取の注意をお話しましょう。
生物の細胞に存在する核酸、この核酸の成分のひとつが有名なDNA(遺伝物質)です。
このDNAは親から子供へ代々コピーをされて受け継がれていきます。
葉酸はそのDNAが作られるときに働く補酵素で、細胞分裂には不可欠な栄養素です。

つまり、葉酸(ようさん)不足は細胞分裂のときにDNAのミスコピーを
発生させてしまうリスクがあるのです。

では葉酸が「妊娠初期」に必要というのは何故なのでしょうか?

妊娠初期というのは人間の成長においてもっとも細胞分裂が盛んな時期といえます。
だいたい受胎してから2~4週間ぐらいまでが細胞分裂の非常に活発な胎児期なのです。
この細胞分裂が活発な胎児期に葉酸が不足すると、
無脳症や神経管閉鎖障害による病気がおこるリスクが高くなるといわれています。
しかし葉酸はなかなか摂取が難しいのも事実です。
サプリメントで摂取されている方も多いようですが
サプリメントは特定の成分を濃縮したもので
食品のように満腹になる事がなく、
気がつかないうちに必要量をオーバーして摂取してしまう事が
有ります。
葉酸の取りすぎもまたリスクで、発熱やじんましんを起こしたり
生まれた子供がぜんそくになったりする報告もされています。
ですから、出来るだけ通常の食材や加工食品から摂取して欲しいと
思います。

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